
皆さんは、普段何気なくお店で商品を見ていることと思います。
しかし、商品が店頭に並ぶまでに実に多くの過程があり、たくさんの人が関わっているということをご存知でしょうか?
このコーナーでは、アイクの商品のひとつであるスーツを例に取り、どのようなステップを踏んで企画から販売にいたるのかということを、みなさんにご紹介したいと思います。

(春物スーツの場合)
Step1 市場調査・企画会議

バイヤーは、市場調査や競合商品の調査、過去の売上の分析などを元に企画を固めます。
ミラノやパリなど、流行の最先端をゆく土地に出向いたり、雑誌を参考にしたりして市場調査を行います。 ここからヒット商品の企画をじっくりと練ります。
詳細なマーケティングと大胆な予測。バイヤーの鋭い観察力と判断が、来年のトレンドを生み出すのです。
Step2 スタイル決定・縫製工場決定・生地発注
スーツに使用する生地の種類は膨大にあります。 生産国へ出張し、長年蓄積されたデータと経験を元に、企画した商品に最も合う生地を選びます。
生地を生産している間に、スタイルを決めます。 アイクで扱うスーツには、スタンダード・イタリアンクラシック・アメリカントラッド・ ニューブリティッシュという4種類のスタイルがあります。 これらをベースに、裏地などの細かい部分を決めます。
次に縫製工場の選定をします。衣料品に関しては、中国やインドなど主にアジア圏の工場で生産しますが、 アイクは工場に対し非常に厳しい調査を実施します。 設備の充実度や清潔度・安全管理体制など、生産に関わることは項目別にチェックされ、 点数がつけられます。また、最低賃金基準を守る、児童労働をさせない、環境保護に関わる法令を遵守するなど、 アイクで定めた基準をクリアした工場とのみ、取引をする決まりとなっています。
例えば10万着のスーツを3ヶ月で生産するとなると、複数の工場に生産を依頼しなければなりません。 工場調査には注意力を必要とします。現地事務所や品質管理部と連携しながら、慎重に工場を決定します。
また、取引が始まる前にL/C(Letter of Credit、信用状)を開設する手続きを行います。 これは輸入者が、輸出者に対する支払い能力が十分にあることを証明するため、 輸出地の銀行に依頼して開設するものです。
L/Cを開設して初めて、仕入先との取引を始めることができるようになります。
Step3 生産
これまでの努力がやっと商品という形になります。
生産に入ったからといってあとは任せきりではなく、バイヤー自らも現地の工場へ出張し、
予定通りに生産されているかチェックします。
日本の常識が海外でそのまま通じると思ったら大間違い。こちらの意図がきちんと伝わっていなかったり、 品質に対する意識がまったく異なっていたり…バイヤーの苦労は絶えません。
そのため、工場スタッフに対して教育を徹底し、お互いにすれ違いが生じないようコミュニケーションを 密に取り合うことは、品質向上・納期管理に欠かせないのです。
Step4 検品・検針
不良品ゼロを目指し、プロの目が光ります。
日本の品質基準は世界でもトップクラス。お客様の期待に応えるためには、 ここでも日本人の求める品質について根気よく指導しなければなりません。
Step5 船積み・運搬
出来上がった商品は、決められた日に船に積み込まれ、ついに日本へやってきます。 船積みから納品まではロジスティクス部の腕の見せ所。彼らの緻密な連携プレーがアイクの商品を動かします。 ひとつの書類のミスも許されない、責任ある仕事です。
時には、運悪く天候不順に見舞われてしまい、スケジュール通りに商品が届かないこともあります。 しかし海を渡ってくる以上、そのような遅れは予想のうち。ロジスティクスのプロ達が迅速に対応し、 各取引先と連絡を取りながら調整をします。
またスーツは生産・検品後ハンガーに掛けられ、そのまま店舗に並べることができる状態になっています。 運搬途中にシワができてしまうと日本到着後にシワをとる作業をすることになり、 店舗到着の遅れにつながりかねません。
そのような事態を防ぐため、やはりここでも現地事務所スタッフによる指導は欠かせないものになっています。
Step6 通関
通関とは、関税法に従い貨物のチェックを受け、税関から輸出入の許可を受けること。 海外から日本に商品を輸入する際に必ず通る、重要な関所です。 通関士資格を持っている者が中心となってこの業務を担当し、複雑な手続きを一手に引き受け、商品が問題なく通過できるよう万全の管理をしています。
ちなみに通関士の資格は国家資格であり、合格はなかなかの難関です。 貿易のエキスパートとして、関税や為替に関する法律など幅広い知識を求められます。
Step7 納品・販売
日本へやってきた商品は、まず各地の物流センターへ納品され、そこから各店舗に運ばれます。 ここでも決められた店舗到着日に遅れないよう、各部署が協力体制をとっています。最後まで気を緩めることはできません。
いよいよ販売が開始され、お客様の手元に届くときが来ました。
この時が、商品の企画・管理全般を担当したバイヤーをはじめ、
「縁の下の力持ち」的存在である大勢のサポートスタッフが一番充実感・達成感を感じる瞬間です。
アイク社員一人一人の努力があって初めて、お客様に満足していただける商品を提供できるのです。
さて、どんなお客様がアイクのスーツを着てくださっているのでしょうか?
次のヒット商品を生み出すのは、あなたかもしれません。





